建築物が完成した際に行われる竣工式や落成式。建物の完成を祝って披露するとともに、関係者に感謝の意を示す式典です。
大切なイベントだからこそ、「竣工式や落成式に記念品は必要?」「どんな記念品を用意するべき?」と悩んでいるご担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、竣工式・落成式にふさわしい記念品の選び方とおすすめの商品をご紹介します。
竣工式と落成式の違いとは?
竣工式の「竣工」や落成式の「落成」は、いずれも、建築工事が完了して建物が出来上がることを指します。
建築物が完成すると公的機関の検査などを経て施主に引き渡されます。このとき、完成を祝して執り行われるのが「竣工式」や「落成式」です。
「竣工式」も「落成式」も、建物が完成したあとの行事という意味では同じですが、その内容によって名称を使い分けることが多いようです。
竣工式では神事を行う
「竣工式」は、神事を含む式典を執り行うときによく使われる表現です。
日本では建築にあたってさまざまな神事が行われることがよくありますが、なかでも下記の3つが重視されています。
- 地鎮祭
起工前に行う儀式。土地の氏神様の許しを得て、工事の無事を祈願する。 - 上棟式
建物の基本となる骨組みが完成し、棟木を上げるタイミングで行う儀式。ここまでの工事の無事を感謝し、滞りなく完了することを祈願する。 - 竣工式
建物の工事が完了したとき行う儀式。建物の完成を神様に報告し、感謝の意を示すとともに今後の繫栄を祈願する。
「竣工」ということば自体は建築工事の完了をいうので、「竣工式」に必ず神事を含まなければならないわけではありません。
しかし上記のように、工事が成った際の神事を「竣工式」と呼ぶことから、一般的に神事を含んだ式典を指すようになったようです。
竣工式は、施主の関係者や工事関係者を招いて行います。完成した建物を会場とし、神様へ完成報告を行って感謝の意を示すとともに、今後の繫栄を祈願します。
神事に加えて、テープカットや鏡開き、披露パーティを行う場合もあり、それらをひっくるめて「竣工式」と呼ぶケースもあるようです。
落成式は建物の披露の意味合いが強い
「竣工式」に対して「落成式」は、新しい建物を皆さんに披露するための式典という意味合いが強くなります。
工事関係者や施主関係者を招き、工事の完了を感謝して労をねぎらうパーティや祝宴を執り行うほか、近隣にお住まいの方などまで広く招いて建物の内覧会を行うなど、PRの意味合いが強くなるケースも多いのが「落成式」です。
なお、寺社の場合は「落慶」といい、落慶法要や落慶式と呼ばれる式典が執り行われます。
いずれも、新たな建物が完成したことをお祝いするおめでたい式典です。招待する側は必要な物品をしっかりリサーチし、式に向けて準備を行いましょう。
竣工記念品は必要?活用シーンを解説!
竣工や落成にあたり、記念品を作成したいと考えているご担当者や、作成する必要があるのか悩んでいるご担当者も多いのではないでしょうか。
竣工記念品の活用シーン
ここではまず、記念品を作成した場合、どういうシーンで活用できるか考えてみましょう。
竣工式・落成式の手土産として
竣工式や落成式の参列者には、手土産をお渡しするのが一般的です。紅白饅頭や赤飯が引き出物の定番ですが、加えて記念品を渡すのもおすすめ。
日常的に使用できるものに社名を入れて記念品にすれば、宣伝・広告効果も期待できます。
昨今は、盛大な式典を避けたり、オンライン開催にしたりするケースも増えているようですが、そんな場合にこそ記念品は効果的です。
直接顔を合わせられないぶん、形に残る記念品が大きな意味を持つこともあります。
工事関係者への感謝の気持ちとして
式典に参加してくださった方には手土産として記念品をお渡しできますが、それ以外の工事関係者へも感謝の気持ちを伝えたい。こんなときは、記念品を御礼の品としてお渡しすることもできます。
喜ばれるのは、日常的に利用できて実用性の高いものです。
なお、工務店や施工会社など竣工のために尽力してくれた建築会社に対しては、特別な感謝の気持ちを込め、竣工式や落成式で感謝状や盾を贈呈を行うケースもあります。
どのようなかたちで謝意を表現するのがふさわしく、喜ばれるか、検討するとよいでしょう。
お世話になっている取引先への記念品・内祝い品として
たとえば新社屋が完成した場合、お世話になっている取引先には、これまでのご支援への感謝と、今後はますます社業発展に取り組む所存であること、今後も末永くご厚誼をお願いしたいことなどを伝える必要があるでしょう。
このとき、同時に竣工の記念品を送れば、より印象的に思いを伝えることができます。
また取引先からは、竣工祝いとして金一封や胡蝶蘭などが届くケースもあります。この場合、いただいた金額や商品の半額程度の品を内祝いでお返しするのが礼儀です。
竣工記念品を作成しておけば、こういったケースの内祝いとしても活用することができます。
ただし、式典に参加してもらっていて引き出物を渡しているのであれば、基本的に内祝いは不要。高額なお祝いをいただいた場合のみ、別途返礼品を渡すと良いでしょう。
社員に配る記念品として
新社屋の竣工ともなると、企業にとっては一大イベントです。社員に対しても、きちんと建物を披露する機会を持ち、感謝の気持ちを表したいところですね。
社員へ記念品を配布すれば、謝意が伝わるだけでなく、結束力を高める効果も期待できます。社員のモチベーションを刺激して、生産性の向上に繋がることもあるかもしれません。
社員に配る記念品には、日常使いができるものを選ぶのがおすすめ。会社で使えるものなら一体感が得られてなお良いでしょう。
イメージアップには名入れできる記念品がおすすめ
以上のように竣工にあたって記念品を作成すれば、建物が無事に竣工したことの感謝を伝えたり、今後の末永いお付き合いをお願いしたりするなど、さまざまな用途に活用することができます。
記念品の作成を悩んでいるご担当者は、ぜひ検討することをおすすめします。
とくにイメージアップ効果を狙いたいのであれば、記念品に社名を入れると効果的。
日常的に使用できる記念品に名入れすれば、自社の名前やロゴに接触してもらう機会を増やすことができ、より高い宣伝・広告効果が期待できます。
竣工記念品の選び方
竣工記念品は、工事関係者、取引先、社員…と贈る相手がさまざま。また、用途や予算によって選び方も変わってきます。
竣工記念品選びのポイント
「誰に贈るのか」「どういう用途で贈るのか」「予算はいくらなのか」等、贈るシチュエーションによってケースバイケースで選ぶ必要がある竣工記念品。
選ぶ際は、次のような点を考慮するとよいでしょう。
- 日常的に使えるもの
- 実用的なもの
- デザインがシンプルなもの
- 自社の名前やロゴが入れられるもの
なかでも、自分では買わないような質の高いものや、置き場に困らないものが好まれる傾向にあります。
竣工記念品に相応しくないもの
せっかくの記念品ですから、お世話になった工事関係者や取引先には、失礼のないように贈りたいですね。
下記のようなアイテムは、避けたほうがよいといわれています。注意して選びましょう。
踏みつけるもの
「踏みつける」行為を連想させるものは、とくに目上の方へ贈る場合に避けるべきとされています。
スリッパや靴下などはギフトとして一般的ですが、不快感を感じる方もいるので注意しましょう。
「切れる」を連想するもの
ハサミや包丁などの刃物は、贈り物に相応しくないとされています。「縁が切れる」ことを連想するためです。
火を連想するもの
火は火事をイメージさせるため縁起が悪く、新築のお祝いとしては相応しくないとされています。該当するのは、ライター、灰皿、キャンドル、ストーブなど火を使うアイテム、火を想起させる赤色のアイテムなどです。
竣工記念品は建築主側から渡すものなので気にしなくてもよい、という向きもありますが、縁起を担いで避けるという考え方もあります。
以上のような点に配慮しながら、贈る相手や予算を考慮して選びましょう。
数種類作成しておき、状況に応じて使い分けるのもよいでしょう。
竣工記念品に相応しいのし紙は?
竣工式や落成式は正式な祝い事であり、そこで贈る記念品には、のし紙を掛けるのが相応しいでしょう。
水引は「紅白蝶結び」を選びましょう。何度あっても良いお祝いに使用される水引です。表書きには、「竣工記念」「落成記念」「竣工内祝」など、用途に合わせたものを書き入れましょう。
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データがあれば、会社のロゴマークを入れることも可能。
革の色やステッチの色を選べるので、自社のイメージカラーを使ったオリジナル感の高い記念品も作成していただけます。
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シンプルで上質感のあるデザインにもこだわっています。
まとめ
新たに完成した建築物の竣工式・落成式は、その建物の施主である企業や団体にとって待ちに待った日。
一大イベントであるこの機会に、工事に携わってくれた関係者や、ふだんからご厚誼をいただいている取引先、いつも支えてくれている社員に、これまでの感謝を伝え、今後も変わらぬお付き合いをお願いしたいですね。
気持ちを伝えるためには、竣工の記念品を贈るのが効果的。
普段から使える実用的なアイテムで、自社の名前やロゴが入れられるものがおすすめです。
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